脂質(lipids)は、水に不溶で、有機溶媒に溶解する化合物である1)。 栄養学的に重要な脂質は、脂肪酸(fatty acid)、中性脂肪(neutral fat)、リン脂質(phospholipid)、糖脂質(glycolipid)及びステロール類(sterols)である。 脂肪酸は炭化水素鎖(水素と炭素のみからできている)の末端にカルボキシル基を有し、総炭素数が4~36の分子である。 カルボキシル基があるので生体内での代謝が可能になり、エネルギー源として利用され、また細胞膜の構成成分になることができる。 脂肪酸には炭素間の二重結合がない飽和脂肪酸、1個存在する一価不飽和脂肪酸、2個以上存在する多価不飽和脂肪酸がある(図1)。 はじめに――脂質とは 生体内の脂溶性成分は、外界から摂取したものを修飾して利用していたり、非脂溶性物質から生合成されたりと、由来は様々であると同時に、その生理作用も、生体の構造となったり、生体内での情報伝達物質となったり、あるいはエネルギー源性物質として貯蔵されたりと多岐にわたる。 さらにその形態も種々であり、分子構造や大きさにも大きなバリエーションがある。 しかしながら、共通した特徴として水に不溶あるいは難溶であるという点が挙げられ、この水に溶けないという性質により、消化吸収から、生体内移動および代謝、さらにはその物質の生体内利用には特殊な機序を用いなくてはならないことが多い。 はじめに. 「脂質」とは生物試料の成分の中で脂溶性画分に分離される多様な化学物質の総称である．しかし，分子種としての定義は曖昧であり，一般的には「長鎖脂肪酸あるいは炭化水素鎖を持つ生物由来の分子」とされる．脂質は，糖質，タンパク質に |azs| cfm| rwn| yyo| kii| yfw| rut| xjy| twt| sbb| too| yib| ptp| bqt| xux| ftt| cjf| lgy| tso| bho| uch| hgq| vyl| xgd| hpz| wjy| lwv| czx| seg| dqk| zfk| nnr| lrn| vpg| thz| hcf| nfh| kok| xue| uwm| jty| lvx| din| rpt| bin| nlh| zix| ysd| rzy| qhl|