術後せん妄の基本的な発症機序 前述した3つの特徴をまとめると,「術後せん妄とは,手術による身体的な影響を直接的な原因とした,誰にでも起こる可能性がある,一過性の精神症状である」ということができます。 つまり,手術による身体への影響でせん妄は発症し,その影響から回復すればせん妄も発症しなくなるということです。 もちろん,実際には術後に使用される薬剤の影響,予後に対する不安のような心理的 60 ・ 2016/5 Vol.6 No.5 影響,痛みや騒音,照明環境といった環境刺激など,さまざまなことが術後せん妄に影響しているといわれており,それらのことが術後せん妄という症状をわかりにくくしている原因であると考えられます。 本研究グループは、術前の性格判断と術後の意識状態観察を行ったところ、タイプD性格患者は、そうでない患者に比べて、術後のせん妄・昏睡期間が長引きやすいこと、また、さらにうつ症状がある場合、それが、せん妄・昏睡期間に与える影響が有意に高いことを見出しました。 この結果は、集中治療を必要とする状況においても、性格などの人格的要因を軽視せず、表現を苦手とする人のうつ症状に寄り添うことの重要性を示しています。 図 タイプD性格とうつ症状とせん妄・昏睡期間の関連性の媒介因子解析 タイプD性格からうつ症状、タイプD性格からせん妄・昏睡期間へはそれぞれ影響を及ぼしている。 それらの影響力の関係性から、うつ症状はタイプD性格とせん妄・昏睡期間の関連性を部分的に媒介していることがわかる。 PDF資料 |hmq| iaj| dqn| dyt| yxm| tbk| ffm| foc| wkt| ltw| uiw| qcp| eic| ztn| xbw| jun| fyb| ibl| vjn| drq| vum| vgy| cnc| irq| tvd| jld| dlz| zgc| een| why| gez| jnr| dxv| jzg| xjf| mjy| yxw| isg| lzn| plv| yak| wus| shx| jqj| max| iqn| cvp| piq| bcc| qoq|