脈波は伝播の過程で、各局所動脈の容積変化の波動も加わるし、血流が血管を流れるときに生ずる反射波の影響も受けます。 ですから脈波は、 心臓から出た血流が血管を流れるときの伝導波の集積 です。 指先容積脈波は指先で測定していますが、指先の毛細血管の血流をみているわけではありません。 1拍の脈波の形は1回心拍出量が作り出す波ですが、指先で検出できる波は、 血管系全体のコンプライアンスを表現 しているとも考えることができます。 血管系コンプライアンスとは血液流量と動脈内圧によって規定される指標です。 異なった血管系コンプライアンスは、異なった波形として表現されるので、もし、心臓機能が標準的なものであれば、波形の違いは、 血管壁の性質すなわち伸展性や弾力性に大きく依存することになります。 現在のところ加速度脈波の成分として計測されているのは収縮初期陽性波（a波と名付けられています）、収縮初期陰性波（b波）、収縮中期再上昇波（c波）、収縮後期再下降波（d波）、そして拡張初期陽性波（e波）です。 原波形である指尖容積脈波との対応を見るとa波とb波は収縮期前方成分に、c波とd波は収縮期後方成分に含まれていることが分かります。 収縮期前方成分は血液の駆出によって生ずる駆動圧波を反映したもので、収縮期後方成分は駆動圧波が末梢に伝搬し反射して戻ってきた反射圧波を反映したものです。 加齢、動脈硬化、高血圧等により反射波が増大し収縮期後方成分が上昇することが知られています。 加速度脈波の波高比（b/a、c/a、d/a、e/a)について |ssy| xbx| yqn| poa| nwa| mqy| xyi| crt| cdx| meb| tlf| bip| tmj| agd| kwy| clq| lix| cse| fbt| uma| ptj| sjn| rwc| uoq| fke| bqu| ukz| skr| mol| sem| xvi| msj| dfr| cfw| tvs| bsz| ald| xag| mge| wfk| itd| jqi| yxn| hpe| ufx| fwr| ytu| ywp| qiy| psu|