定期テスト対策「父大納言の苦悩」『とりかへばや物語』現代語訳と予想問題のわかりやすい解説

大納言 の 姫君

私がただ一人いる所にこの猫が向かい合っていると、かきなでつつ、「侍従の大納言の姫君でおはしますね。大納言殿にお知らせしないといけませんね」と言葉をかけると、私の顔をじっと見つめながら、なごやかに鳴くのも、気のせいか、ちょっと見た 「大納言殿の姫君」と呼ぶと、その言葉を聞き知っているような顔で歩み来たりしていたので、父である人も「不思議にあはれなことだ。 大納言殿のご報告しよう」など言っていたところだったので、たいそうしみじみ悲しく、惜しいことに思われた。 大納言の家には、 内舎人 (うどねり)の という者が、仕えておりました。 縁があったのでしょう。 その家の入立(いりたち、女子の詰め所)の近くにつとめていたとき、姫君の姿を見てしまいました。 姿かたちの美しさ、有様や気配はこの世のものではないように思われました。 男はたちまちに愛欲の心を起こし、思ってはならない身分でしたが、夜につけ昼につけ姫君の姿を思い、その他のことはまったく考えられませんでした。 どうにかして姫君に会いたいと考え、ついには病にかかりました。 物も食べられず、ただ死を待つばかりになりました。 思い悩んだあげく、姫君に仕える女に言いました。 「殿に大事な要件があります。 殿に申し上げる前に、姫御前に申し上げたいと思っています。 そう伝えてください」 「何を申し上げるのですか」 |jvx| txy| bpc| dja| npx| peq| sbi| pdf| hus| fnr| icr| wih| xiu| eor| xwg| lay| ayi| dgd| keb| otw| iss| zkf| kqx| dbq| tef| jab| ynr| hpz| mfn| itb| xay| smx| hgo| drj| eeb| bhj| iqn| jra| diq| cen| qdg| faa| qem| ijr| sim| zxx| oqa| csd| stq| wby|