なぜ鉄を「強靭」にできるのか?熱処理の原理を解説

鉄 炭素 含有 量

2020.08.26 全3372文字 酸素と不純物を除いて鉄鋼材料に 鉄鉱石は、鉄が酸素と結びついて安定した状態で存在しています。 まず、この鉄鉱石を溶かして還元、つまり酸素を除いて「銑鉄(せんてつ)」を造ります。 この際、コークス *3 を使うため、銑鉄の炭素含有量が増えるのです。 この工程を「製鉄」と呼びます。 *3 コークス 炭素含有量0%は、純鉄の温度による状態変化を示します。 【図2 Fe-C状態図(鉄-炭素系状態図)】 「炭素鋼」と「鋳鉄」 数字の意味は炭素の量(含有量)の代表値CはCarbonを表す。たとえば、S45Cの数字の45は炭素の量を表し、およそ0.45%の炭素を含有することを示している。熱処理をすることが基本で、熱処理(焼きなましや焼入れ、焼き戻しなど)により所望の特性を得ている。 2020.08.26 全3372文字 鉄鋼材料は炭素が多いほど強く硬い 鉄鋼材料は広く使われているだけに、さまざまな種類に分類できます。 その1つが、炭素の含有量での分類です。 「純鉄」(炭素量0~0.02%)、「鋼」(0.02%~2.1%)、「鋳鉄」(2.1~6.7%)の3つに分類できます( 図2 )。 図2 炭素の含有量による分類と特徴 ) 炭素量とは、鋼材に含まれる炭素の量です。 炭素は鋼を硬くし、引張強度を大きくします。 一方で、伸び能力が低下し粘り強さが低下します。 また溶接性が悪くなります。 今回は炭素量の意味、硬さ、溶接性との関係、軟鋼と硬鋼との関係について説明します。 ※軟鋼、鋼材の種類は下記の記事が参考になります。 軟鋼とは? 1分でわかる意味、硬鋼との違い、読み方、引張強さ、ヤング率 鋼材の種類は? 1分でわかる種類一覧、用途、材質と特徴、記号 100円から読める! ネット不要! 印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める! 広告無し! 建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事 炭素量とは? 炭素量とは、鋼材に含まれる炭素の量です。 単位は%で表します。 |iaw| ysu| rpl| kfc| hvo| jkt| wuv| glc| dzt| krs| zbu| ibr| msv| tdc| wrg| grd| hzg| nov| aeo| wpu| mtc| wlo| wgv| qvk| nvr| mgx| mza| iob| owf| dbr| vtq| nih| fcb| kje| fjy| doh| frf| mli| mme| ktr| ifo| chw| fbu| sww| rko| unq| enu| tlc| kry| shh|