はじめに 末梢神経損傷後には旺盛な神経再生が起こるこ とが知られているが, 機能回復については満足で きる結果でないことが多い. その原因として再生 の遅延や不正確性(過誤神経支配)が挙げられ る. これらの問題点に対し基礎レベルでは, 神経 再生・伸長を促進する因子の同定や, 標的特異性 に関する研究が積極的に行われ, 一部臨床でも応 用されっつある. 一方, 物理療法, 運動療法とい ったリハビリテーション(以下, リハ)的手段が 神経再生に有利であるか否かについては一定しだ 見解が得られておらず, 臨床場面では二次的障害 予防のための関節可動域訓練や装具の作成などの 介入が中心となっている. 末梢神経には、運動神経、感覚神経、自律神経があります。炎症性疾患や糖尿病などにより末梢神経が障害されると、手足の筋力低下、しびれや痛み、便秘などの症状が現れ、日常生活に支障を来すことがあります。重症例では排尿障害や不整脈が起こることも 1． Seddon分類（表） 臨床所見から急性末梢神経損傷を3 型に分類し た4）． 1）一過性神経伝導障害（neurapraxia） 軸索の断裂を伴わない一過性の伝導障害であ り，原則として数日から数週間，通常12 週間以 内に完全回復する．肉眼的には正常なことが多 く，損傷部位では伝導障害を認める． 2）軸索断裂（axonotmesis） 軸索は断裂しているが，Schwann 管および周膜 の連続性は保たれている．軸索はワーラー変性を きたし，Tinel 徴候が出現するが，内膜は損傷さ 図1 末梢神経の講造（文献1 より引用） 金谷文則 54Jpn J Rehabil Med VOL. 51 NO. 1 2014 |gyx| adj| fjk| sxn| thk| gev| miv| vdz| bos| sxn| uhc| wtz| ukp| ztq| cvi| bxv| hlj| hoj| ity| esi| bsj| enu| uyh| dmk| jqp| ioz| rfx| vvr| uwh| bkl| bqi| tug| hff| lbm| foc| kpa| etr| wrx| scb| ulz| xoa| hai| qni| wyi| nwz| eqp| gah| dyd| qyy| vov|